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    ここまでどんな道を歩いて

    友人諸君のブログ更新のお知らせや、趣味はブログです。なんて申している記事を目にしてイカン、
    私も綴らなければ、私も、文字を言葉を記憶を感謝を憤りを届かぬ想いを、その風景を、綴らなければ!と思たの。

    先日、幾つかの山を越えて坊津に行って来た。
    都会に住んでいる友人の祖父の家なのだが、祖父も世を去り、
    住み人不在の海辺の家と化したそこに、奥さんと二人で行ってきた。というのも、
    その友人から「10年くらいしたら帰って来てここに住むからそれまで自由に使ってくれよ!」と、
    言われて舞いあがってしまったからである。向う道中、
    ハンドルを握る指でアムロナミエのBody Feels EXITを刻むほど、舞い上がる。
    「ここまで どんな 道を步いて
    あなたにやっと たどり着いたかを」と、仏前で友人の祖父に言ってやろうと思って。

    到着。

    聞いていた話よりも寂れて見えたその集落は今や時代に取り残された空間そのもの、
    枕崎市内から車で20分弱の小さな集落は、ほとんどの家が住み人を失い、
    冷たい風がよく似合う静寂の風景に溶け込んでいた。
    軽く辺りを探索すると冬らしくない花が所々に咲いていて、
    ここが海辺の町であることを証明していた。
    1分経たずに辿りつく海では季節外れのエメラルドグリーンが僕らの訪問を歓迎してくれて、
    新年早々、8月が待ち遠しく思えた。その後、
    家に上がらせていただき仏壇に掌を合わせ(Body Feels EXITを無言のまま唄い)
    はじめましての挨拶を告げた、これから、ちょこちょこお邪魔させていただきますの想いと共に。


    帰りの車内で奥さんと、
    現在の日本に多く存在するであろう同じような集落の話をした、
    21世紀も徐々に加速して文明社会は進化を続ける、
    全ての"便利"に磨きが掛かり日常はより快適さを増す、
    それに伴い、相も変わらず人々はバビロンに足先を向け続けるのだろう。
    その影で、その端で、その裏側で、田舎の過疎化は早まりそのうちきっと地図からも消える。
    古き良き習慣や方言の欠落と形のある思い出の喪失が後後の僕らにどんな影響を及ぼすのかは、
    蓋を開けてみなければわからないことだが、なぜか棘のある寂しさが胸を突き刺す。
    311以降多くの人々が生きることの尊さと素朴な暮らしの大切さに気付き、
    価値観を変え生き方を変え、足先の向きを変えることが出来たのは不幸中の幸い。


    ずっとずっと前から、
    紡がれ続けてきたその地に宿る暮らしの風景の糸が、
    ぷっつりと途切れてしまうのは歴史的悲劇だ、残酷にもそれがもしも時代の流れというのであれば、
    その流れに抗い、逆流する智慧と力が欲しいと願う今日この頃


    住んでみたいけど、通勤時間が車で二時間は酷だなー、
    ガス代の為に働かなきゃいけなくなるなー、それは阿呆だなー、くるくるぱーだなー、世紀末だなーなどと、
    現実と理想の狭間に苦虫を噛みながら渋滞のひとときを過ごした。午後7時の谷山の産業道路の混みがキライだ。
    それはさておき何卒、今年もよろしくお願いします。




    BooksSmile&CDs
    店主・山下 せ




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    日々のこと | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/01/12 16:18
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